自己分析

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 目標やいつまでに達成するかなど具体的な日付が決まったら、次にどのような行動をすればよいのかを考えます。当然、達成目標というゴールが決まっても、実際に行動しなければ、前進はしません。つまり、

思考(感情)⇒ 行動 ⇒ 結果

ということをまず頭に入れましょう。例えば、ラーメンを食べたいと思考しても、目の前にラーメンが現れるわけではありません。ラーメン屋に行く、自分でつくる、スーパーで買ってくるなどの行動があって、初めてラーメンを食べるという結果を出すことができるのです。

 では、どのような行動をとれば、目標をより確実に達成できるのかを今回は考えていきます。次の言葉をご存じでしょうか。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

 紀元前5世紀、中国春秋時代に書かれた「孫子」という兵法書の一節です。つまり、敵も味方も情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはないということです。

 つまり自分自身をよく理解している人は、限りなく失敗を減らし、成功に近づけるのです。言い換えれば、自分に気づける人は、自分をコントロールできるということになります。陸上競技においてもよく見かけるのが、好記録を出したかと思えば、大切な試合で失敗してしまう。私も高校3年の関東大会で失敗しました。急に気温が上がり、湿度も高く熱中症になるかもしれない、だから氷をたくさん準備して首筋に当てようと行動できれば目標を達成できたかもしれません。他にも、これ以上練習すると怪我をしてしまうからここまでにしよう。睡眠時間が6時間30分を切ると調子が悪いからもう寝ようなど、自己分析ができる人は、安定して力を発揮できるのです。

 どのように自己分析をすればよいのでしょうか。最も効果的な手段として、自分の過去にヒントを求めてみましょう。よかったときと悪かったときを思い出し、なぜうまくいったのか、なぜうまくいかなかったのかを紙に書きだしてみましょう。ベストにつながった自分の「成功のコツ」、ワーストにつながった自分の「失敗のコツ」を見つけるイメージです。人生トップ3とワースト3の場面を具体的に書くとよいでしょう。

 次に、うまくいった時とうまくいかなかった時の、

心・技・体・生活

がどのような状態だったのかをなるべくたくさん書きだしましょう。例えば、心を分析し、うまくいった時は、前日からイメージトレーニングを入念に行い、荷物や競技場への交通手段などをしっかり調べていた。よって過度に緊張することもなく本番に力を発揮できたなどです。逆にうまくいかなかった時の心の状態は、周りの選手が気になってしまい、自分の動きに集中できなかったなどが考えられます。心・技・体・生活において、自分の強みと弱みに気が付くことができれば、おのずとこれからとるべき行動の質を高めていくことができるのです。そして、質の高い行動が、結果・成果を生み出すことは言うまでもありません。

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