股関節(お尻)を使った走りの習得

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 これまでも多くの記事で、お尻(殿筋)の重要性ポステリアルチェーン筋群を鍛えることの重要性を述べてきています。

 走りのバイオメカニクスでも、殿筋を中心としたキックが出来ることは、ピッチを引き出す上で必要不可欠です。

 今回は、100m世界歴代2位9秒69を持つ、ヨハン・ブレイク選手の練習動画を参考に、股関節(お尻)を使った走りの練習法について考えていきます。

 練習メニューの全てが動画になっているかは不明ですが、トラックでのスプリント練習を最後に行っています。

 参考にすべき点は、トラックでの練習に入るまでに、多様なトレーニングを行っていることです。そして、多くは、負荷をかけながら、股関節(お尻)を使う練習をしています。

 まず、最初に行っていることは、芝生で、腿上げのようなドリルと両足のジャンプです。これは、ウォ―ミング的なメニューだと思われますが、股関節を曲げ伸ばしする動きをしています。

 次に、ステップアップをしています。これは、お尻を鍛える良いトレーニングです。しかも、重量は不明ですが、ウェイトジャケットを着て、より負荷をかけています。また、反対側の足を高く引き上げることで、より走りに近い形で行っています。

 次は、ブレイク選手は確認できませんが、坂走をしています。レジステッド走でさらに負荷をかけている選手もおり、より股関節で地面を押していく動きが強調されています。

 坂の後は、スレッド走です。距離は、20~30mほどだと思われますが、かなりの重量(30㎏くらい?)を引っ張っています。スレッド走は、股関節の伸展を鍛える最良のトレーニングの1つです。

 これだけ、股関節周辺をしっかりトレーニングすれば、かなり殿筋群を中心に、筋出力が向上した状態がつくれます。その上で、トラックでのスプリント練習に入っていくのは、とても理にかなった練習法だと思います。ぜひ参考にしてみてください。

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