今回は、リーダーに求められる時間の使い方にについて考えていきます。原田隆史先生は、時間の使い方は、大きく分けて、3つあると述べています。
1.職人の時間
2.教師の時間
3.芸術家の時間
職人の時間とは、一般的に仕事をして、働いている時間のことです。サラリーマンだったら、会社でデスクワークをしている時間であり、学校の教師だったら、授業をしたり、校務の仕事をしている時間をさします。学生に当てはめると、授業を受けたり、塾で勉強したり、部活動で練習をしている時間だと思ってください。
教師の時間は、自らの知識や経験を周りに教えたり、ノウハウを共有したりする時間です。学校の教師の場合は、子どもたちに授業をする時間のことではなく、例えば、同僚の先生に授業の仕方を教える時間のことを言います。原田先生も、教師塾という、先生たちのための勉強会を毎週開催していたそうです。かなり、知識や経験がないと難しそうではありますが、規模は小さくても構わないでしょう。学生なら、自分の得意な教科で、苦手な子に教えてあげたり、アドバイスをすることも立派な教師の時間といえます。誰かにものを教えるということは、自らの知識や経験を整理することにもつながり、困っている人を助けることもあるのです。
芸術家の時間は、ビジョンを描く時間になります。ビジョンとは、つまりは、目的・目標の4観点のことです。これからの時代は、知識をインプットすることから、アウトプットし、0から1を産み出す構想力が求められています。自分や組織の未来をイメージし、創造していく力ともいえるでしょう。
若い年代の人やキャリアが浅い場合は、どうしても職人の時間が多くなります。しかし、学んだことはできるだけアウトプットし、教師の時間を増やしていきましょう。そして、芸術家の時間は必ず作るようにします。とくにリーダー的な立場にいる人は必須であります。自らと向き合い、わくわくするようなビジョンを描いていきましょう。
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