今回は、日誌について。私は、高校時代から陸上の練習日誌を書いていました。この頃の書いていた内容としては、練習メニュー、感想、食事などでした。これだけでも、書いておくと、後でとても役に立ちます。記録が良かった時、どんな練習をしていたのか、どんな感覚だったのか。逆に悪い時には、どんな状態だったのかをふりかえることができます。自己と対話し、最高のコンディションで試合に臨むためにも、日誌を書くことは必須だと考えています。
そして、競技者から指導者になり、原田先生から学んだことで、日誌についてより深く理解できるようになりました。まず、日誌がなぜ大切なのかというと、
毎日書くものだから。日誌は成功へのスモールステップといえるからです。
大きな夢や目標を達成し、成功するための最小単位が毎日なのです。1日1日に小さな成功の積む重ねの先に、大きな成功があるということです。オリンピック金メダリスト、企業経営者、偉人、発明家といわれる成功者は日誌を書いていたそうです。日誌実践者としては、
•松沢幸一(キリンビール元社長) •渡邉美樹(ワタミ株式会社創業者)
•藤田田(日本マクドナルド創業者) •高梨沙羅選手(ジャンプ)
•福井商業高校(チアリーディング部) •多田修平(陸上競技)
•菊池雄星選手(プロ野球選手) •羽生結弦(フィギュアースケート)
•マイケル・フェルプス(水泳)
など様々な分野で、実践されています。これらの方たちは優れた才覚の持ち主でありますが、毎日日誌を書き、コツコツ努力も積み重ねてきているに違いありません。
日誌で高まる力には、以下のものがあります。
1、タイムマネジメント能力の向上
2、イメージトレーニング
3、選択と集中
4、自信(自己効力感と自己肯定感)とプラス思考
5、自己分析(セルフコントロール能力の向上)
6、問題発見・解決力
7、目標達成のアイデア
これらの力を高めるために、日誌には様々なフォーマットがあります。
どの書き方が正解というわけではありませんが、成功者の日誌には以下のようなことが書かれていました。
- 今日良かったこと、自分が人間的に成長できたな、と思うこと。
- 人との関わりの中で生まれたプラスの感情(幸せ、感謝、感動、優しさ、思いやりなど)について。
- 誰かに何かをしてもらったことについて。
- 仮に理不尽なことがあったとしても、そのことを書くのではなく、そのことに対応できた自分を褒める言葉。
- 予定を立てて、その通りにできたこと。
- 予定にはなかったができたこと。
- 仕事や勉強などについて、自分の目標に関わる取り組みができたこと。
- 仕事や勉強などで、自分の能力が高まったと思った出来事について。
- 人から褒められたこと。
- 自分に刺激を与えてくれた他者の努力や成功について。
結果を出すためには、行動をしなければなりません。そして、目に見える結果・行動に影響を及ぼしているのが、目に見えない思考・感情なのです。
しかし、目に見えない思考・感情は変えにくいものです。
ならば、どうするか。…言葉を変えましょう。つまり日誌(言葉)に何を書くかということが、思考・感情に影響を及ぼすのです。
思考・感情⇒言葉(日誌)⇒行動⇒結果
次回は、日誌のより具体的な書き方を紹介します。
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