スレッド走、いわゆるタイア引きについての紹介です。重りを引いて走るというトレーニングは、単純ですが、スプリント能力を向上させるために様々効果があると考えています。youtubeを見ていると、世界的なスプリンターを多く輩出しているジャマイカの選手もスレッド走を取り入れていることがわかります。私見もふくめて、スレッド走の利点をあげてみます。
①０から力を立ち上げていく練習になる⇒スタートから爆発的な加速を、重りをひくことで意識しやすくなります。100mや球技におけるダッシュなど距離が短いほど重要になります。
②筋力トレーニングに近い負荷がかけられる⇒筋力の向上には、ウェイトトレーニングが最も効果がありますが、スレッド走も走りながら筋肉に強い負荷をかけることができます。重量としては、経験的にも10～15kgが良いと感じます。重すぎると走りの形が大きく崩れるためです。
③理想的なキック動作を身に付ける練習になる⇒これが意外なのですが、速く走るために理想的な動きをスレッド走を行うことで引き出すことが可能です。理想的な動きについては、短距離を速く走る方法~理論編~②で紹介しています。つまり下の図のようなキック動作です。（左が速い人のキック）
ウェイトトレーニングで筋力の土台を向上させ、スレッド走で理想的な動きを練習して身に付けていくことでパフォーマンスの向上が期待できます。スレッド走を走りの技術練習ととらえている研究者の方もいるようです。
学校のグラウンドで普段練習をしている場合、タイア引きはオススメです。距離は30m程度を目安に取り組んでみてください。
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