速く走る方法シリーズでは、短距離走を速く走る上で、よく取り上げられるワードについて考えていきます。様々な情報があると思いますので、1つの意見として学んでほしいと思います。
第1回は、ストライドについて。
ストライドとは、足が地面に着地してから、次に同じ足が着地するまでの距離を指します。歩幅のことです。
世界記録保持者のウサイン・ボルト選手の最高ストライドは、2m75cmで、100mを約41歩で走り切ります。
自己記録が10秒3台の私は、48歩ほどです。
つまり、ストライドは、記録に大きく関係しております。
足の回転数(ピッチ)を落とさずに、ストライドを伸ばすことができれば、記録は必然的に向上するといえます。
では、どうすれば、ストライドを伸ばすことができるのか?
よく勘違いされているのが、なるべく脚を大きく前後に開いて、遠くに足を着けば、ストライドを伸ばせるのではないか。というものがあります。
この考え方だと、極論、三段跳びのように走ればよいということになります。
1歩の歩幅は確かに伸びますが、足の回転数が大幅に落ちるため、当然、速く走ることはできません。
よって、結論は、走りながら意識的にストライドを伸ばそうとする必要はないということになります。
トップスピードで走る練習やウェイトトレーニングによる体づくり、プライオメトリクスなどのジャンプトレーニングなどの速く走るための練習を積み重ねる中で、結果として、ストライドが伸びるものだと考えましょう。
つまり、体力レベルが向上していないのに、ストライドを伸ばすという技術を取り出して練習をするというのは、あまり効果的だとは思えません。
バスケットボールのレイアップシュートや水泳の平泳ぎのように、繰り返し練習するれば身に付く技術と、ストライドを伸ばすということは、根本的に異なっていると考えます。
また、ストライドは、足の長さによって規定されています。100mを41歩で走る、ウサイン・ボルト選手は、身長196cmです。ちなみに私は、170cmほどです。
私の場合は、大学4年間で10秒80から10秒36まで記録を伸ばしましたが、ストライドはほとんど変わっておりません。足の回転数の向上により、記録を伸ばしています。
まとめです。ストライドを伸ばすということを考えて練習するより、足を速くするために、どんな練習をすればよいかを考えましょう。記録が向上する中で、結果として、ストライドが伸びている場合があります
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