シーズンインに向けて

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 3月に入るとシーズンに向けたトレーニングに移行していくかと思います。そして、多くの場合は、3月下旬ごろにシーズンイン、遅くとも4月頭には記録会に出場するという形になります。

 そこで、特に高校生を対象にシーズンに向けてどのようなことに留意しながらこの時期を過ごすのかについて考えていきます。

 まず、高校生の場合、最も重要な試合は、インターハイ路線の大会になることが多いでしょう。よってここにピークを持ってくるように計画を立てます。

 重要なことは、自分がピークを持っていきたい大会から逆算して目標設定することです。

 自分のピークが4月の地区大会なのか、5月の都道府県大会なのか、6月のブロック大会なのかを明確にイメージすることです。

 そして、具体的な記録や順位も決めてしまいましょう。例えば、5月○日の県大会で100m6位入賞で関東大会進出のようにです。

 すると、そこまでにある大会や練習はピークの大会までの途中経過です。

 この途中経過の期間で何を考え練習している、試合に出ているかかが非常に重要です。以下がポイントです。

ピークの大会までの試合で、それぞれどのくらいの記録や順位でいきたいかを期日目標として立てる。(例。5月の県大会100m10秒7で6位入賞を達成目標とした場合、期日目標は、3月○日記録会100m10秒9、4月○日地区大会100m10秒8優勝などです。)

それぞれの試合でテーマを決めて臨む(例、3月の試合では、後半のフォームの安定をテーマに走る)

試合後に振り返り、心・技・体から課題を見つける。(例、スタート浮いた、バトンを渡す時もたついた、緊張が強すぎた、試合直前の練習で筋疲労が残り過ぎた 等)

次の試合へ向け、見つかった課題を克服するイメージをもって練習に取り組む。(例、スタート練習の前にレジステッド走をする、バトンジョグで手の位置を確認する、リラクセーションのための呼吸法を意識する、直前のダッシュの本数を2本減らす 等)

 注意点としては、シーズンに入ると、大きく流れを変えるのは難しいです。あくまで冬季練習からのトレーニングが土台になっているため、いきなり新しい練習を取り入れるのはリスクがあります。シーズンインでイマイチ記録が出なくても、気温が上がれば徐々に身体は動き始めます。特にピークの試合までに期間が短い場合は、焦らず、ポイントを絞って、克服するようにしましょう。

 また、4月の地区大会にピークを持っていきたい場合は、時間がありません。3月には、試合をイメージした緊張感のある練習を繰り返す必要があります。試合勘を取り戻し、早めにスピードを出せる身体を作っていくため、気温が高い日を狙って、タイムトライアルなどの実践練習を積極的に行います。ただ、3月に気を付けたいのは怪我です。早めの調整はしますが、自分の身体のコンデションを把握することも怠ってはいけません。

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