9月上旬に大学の練習が再開しました。この頃には、競技場の改修工事が終わり、トラックでの練習がメインになります。SDや加速走を行っていますが、この時点ではまだスピードが出ている感じはしていないようです。2か月間ほとんど坂を走っているからかもしれません。とりあえずレースで100mを走ってみないとよくわかりません。期待と不安が半々といった状態です。
そして、秋シーズンの初戦、関東学生新人100mに出場します。
結果は、10秒98で予選落ち。
9月からは、夏の疲労を抜きながら、スピード練習をしてきていますが、まだトップスピードまで上がりきっていない感覚でした。ただ4月以来の10秒台。6月は11秒2もかかっていたので、ポジティブにとらえることにしました。
関東学生新人が終わり、六大学対抗までは2週間。この間の練習はかなり量をおさえています。恐らく、関東学生新人では、疲労感が強かったことも関係していると思います。距離もSDを中心としたショートスプリントがメインです。1週間前ほどから、たいぶSDの感覚がよく、加速に好感触を得られている記述が残っています。のぼり調子で六大学対抗をむかえることができました。
当日は、雨。気温も低かったため、少し早めのアップを始め、予選からしっかり走れる状態をつくりました。というのも周りを見ても、恐らく自己ベストは1番遅く、予選でピークを持ってこないと決勝にはいけません。しかもこの大会には、藤光謙司選手(日本代表として長く活躍)も出場していて、中々厳しいレベルでした。
予選は3組で2着+2で決勝ですが、そんなことを考える余裕もなく、記憶がとぶくらい必死で走りました。
結果は、藤光選手についで、2着、タイムは10秒79で自己ベスト更新、決勝進出。
実に高校3年の5月以来16か月ぶりの自己ベスト。しかも雨で全体的にタイムが落ちている中だったので、とても手ごたえを感じました。
決勝も勢いそのままに、10秒76でさらに更新し、3位入賞。短距離コーチも「サプライズ」と驚いていました。
4×100mRも、大会前は補欠の予定でしたが、急遽1走で走ることになりました。こちらは、40秒77で優勝。日本インカレに出場できないという屈辱も味わっていたため、リレーの復権は嬉しかったですね。
六大学対抗を終え、当初の目標を達成することができました。一般受験から入学し、厳しいスタートとなりましたが、自己ベストを更新できた要因として以下のポイントをあげます。
①まず、なぜ順天堂大学にきて陸上をするのかをはっきりさせる。目的目標設定。一般的な大学生が送るようなキャンパスライフを送りたいなら、わざわざここにくる必要はない。(もちろん一般的な大学生が送るようなキャンパスライフが悪いわけではありません。)
②受験ブランクがある場合は、シーズン中であっても鍛錬期(練習量を上げる時期)が必要。私の場合は約2か月。その際、坂走を取り入れるのは有効かもしれない。練習不足の時は、力が入らなかったが、坂で地面を踏んでいく中で、解消された気がする。
③食事も意識する。鍛錬期で練習量が多かったため、炭水化物(米)がいつもより必要。体ができてくれば走れる。大学生活では食がおろそかになりがちだが、食べることも練習の一部である。
次回からは、勝負の2年目について書いていきます。(続く)
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