もしもう1度やりなおすなら~大学編②~

 大学に来てからは調子が良いと感じていました。新しい環境にわくわくしていたり、毎日オールウェザーのトラックで練習できたりと色々要因はあったと思います。そして、4月中旬に大学の記録会に参加しました。結果は、10秒98と、実に8か月ぶりのレースにしては上場の走りができました。冬季練習がほとんどできていないため走る前はとても不安でしたが、意外にいけるじゃないかと少しほっとした記憶があります。しかも、この記録会の結果から、4月下旬にある四大学対抗という大会に100mで出場することになりました。当時順大の短距離ブロックは過渡期を迎えていて、全体のレベルが落ちている時期でした。加えて、同期にも力のある選手(のちに日本代表として活躍する高瀬慧選手など)がいましたが、200mや400mに出場するため、100mは空きがあるという幸運にも恵まれました。大学対抗戦は年に数回しかなく、公式のユニフォームを着て、仲間の応援を背に走るというのは貴重な場なのです。そういった緊張感のある大会でしか得られない経験もあるため、このチャンスを生かそうと俄然モチベーションが上がりました。

 しかし、好事魔多し。四大学対抗が1週間前に迫る中、同部屋のルームメイト(大学の寮は基本的に、1部屋を2人で使います)が風邪をひいて熱を出してしまいます。同じ部屋にずっといるためまずいんじゃないかと焦っていましたが、悪い予想は的中し、私も風邪をひいて寝込んでしまいました。しかも肺に何か細菌が入り込んだようで、咳が止まらず、通院するはめになりました。どうも原因はカビにあるようで、調べてみると、確かに部屋の中にカビが発生していました。このカビは何とかしなくてはと、実家から送ってもらった除湿器で除湿したら、信じられない量の水を吸い取っていました。

 そんなこんなで何とか、熱や咳はおさまり、四大学対抗に出場はできました。しかし、当然そのようなコンデションで走って何とかなるレベルではなく、11秒2くらいかかってぼろぼろの対抗戦デビューとなりました。

 今回の結果を踏まえ、大学に来て1ケ月程しかたっていませんが、大きな気づきがありました。それは、

生活がとても大切だということです。

 というのも、多くの学生が生活を乱しているなと感じたからです。親元を離れて、学生だけの生活というのもあり、めちゃくちゃです。風邪をひいたルームメイトも、毎日夜何時まで遊んでいるかわかりません。笑 食事に関しても、学食はあるのですが、使用は自由なため、多くの人はめちゃくちゃです。食費をけちっているのか、食パンで終わりみたいな人もいました。驚いたことに、いわゆるスポーツ推薦で入学してくる、インターハイのスター選手などでも生活面に気を配っている人は少ないということです。(もちろんしっかり管理できている人もいます。)生活が乱れている人は、体調を崩しやすいし、怪我もしやすいです。間違いありません。

 ただ、逆に考えると、チャンスではあるのです。生まれ持った才能は変えられませんが、生活を整えることは、その人の意志で決められるからです。1日の練習時間は2時間程度です。あとの22時間をどう過ごすか。目先の楽しいことばかりしていてはいけません。(続く)

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