もしもう一度やりなおすなら~競技者高校編⑦~

 地区大会を100m優勝で終え、次は勝負の県大会です。関東大会に行くには、6位までに入賞しなくてはいけません。2年時は1度も入賞していないため、緊張と不安がピークになっていたと記憶しています。県大会までの行った練習は、これまでと特に変わったことはせず、少し長い距離と本数を丁寧に力まず走ることを継続しました。日誌には、足に疲労があり、重いという記述があり、かなり身体の状態に敏感になっている様子が伺えます。試合前の調整に関しては、大学編でも書くつもりですが、高校3年時と大学ではかなり違います。何というか調子の波をつくらないでシーズンを安定して走っているイメージでした。

 県大会初日はリレーでした。チームのメンバーはそれなりに揃っていましたが、準決勝敗退。敗因は、シンプルにリレーは頭になかったということになります。今思えば、チームメイトには申し訳なかったのですが、リレーで関東を目指すということはイメージしていなかったため、結果も伴わなかったです。やはり個人競技の特性なのか、チームを鼓舞してリレーで勝ちに行くということを意識できませんでした。

 2日目はいよいよ100m。あいにくの小雨でしたが、会場の熊谷は室内練習場があるためアップは快適に行えました。状態としては、前日の疲労は多少感じていましたが、動き出したら気にならず走れました。特に調子が良いという感じではありませんでしたが、予選はかなり流して、自己ベストに迫る11秒0台で1着通過。準決までの休憩時間は、なぜかテンションが高く、音楽をガンガン聴いていたと思います。あまり普段から音楽は聴かないはずなのですが、メンタルトレーニングでいうところのサイキングアップを行い、気持ちを高めていました。そして、準決勝は初の10秒台となる、10秒80。しかも後半まだ余裕がありました。約1年ぶりの大幅自己ベストは最高の気分でした。今までやってきたことは間違いではなかったのだとかなり自信をもって決勝のスタートラインに立つことができました。

 決勝は、一度フライングがありましたが、落ち着いて遅れずスタート。中盤スピードに乗り、後半は安定した走り。さすがに残り10mは競り合いになり少々乱れましたが、向かい風の中、10秒90で3位。初の関東大会進出を決めることができました。

 冬季練習からつくってきた走りが、試合でもできたことで、初めて練習と試合が繋がった感覚がありました。まぐれでできた走りではなく、いつでもできるというイメージをつかむことができた県大会でした。(続く)

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