胃腸力とそしゃく

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 夏はインターハイや全中といった全国大会が行われる時期であると同時に、秋シーズンへ向けた準備期間でもあります。冬季練習ほど、1から体をつくりなおすことは難しいですが、夏にしっかりトレーニングを積んでいきたいです。暑い中でトレーニングを積む際は、体調管理に気を配ると同時に、食に関しても留意するべきでしょう。

 胃腸は、食べものの消化・吸収に重要な役割を果たしています。せっかくトレーニングをしても、栄養の吸収効率が悪ければ、強い身体をつくることは難しいです。そして、夏は人によっては、食欲が減退し、水分を過剰に摂取してしまう場合があります。冷たい飲料水ばかり飲んでいると、胃腸の機能は低下し、いわゆる夏バテ状態になります。そこで、今回は胃腸力と胃腸の機能に関わる咀嚼(そしゃく)について考えていきます。

 夏に限った話ではありませんが、強い身体をつくる上で重要なことに、消化吸収力があげられます。食べ物を受け止める力ともいわれ、食べ物の力をより引き出せるか?が体づくりの結果を左右します。同じ食事でも消化吸収力の有無で成果に差が生まれるのです。

 消化吸収力を大きく規定しているのが、胃腸になります。胃腸は筋肉で出来ているので、筋トレによって鍛えることで機能が向上します。胃腸の力がアップすることで、しっかりと消化吸収できるようになり、身体の中心の筋肉にもプラスの影響をもたらします。また、腸は免疫力の要であり、病気や環境の変化にも対応します。そして、第2の脳とも言われ、思考力、集中力、精神力にも影響しています。つまり、腸が身体の土台を作っているともいえるのです。

 胃腸を鍛えるポイントとして、重要なことはしっかりとかむということです。あごと連動して胃腸が動くためです。飲み物やサプリメントだけでは、消化吸収力を高め辛いのは、かむ力、咀嚼(そしゃく)が関係しているためです。咀嚼には以下のような効果があります。

 ➀唾液が出る⇒消化吸収効率アップ

 ②あごの筋トレ⇒脳の血流アップ、自律神経コントロール

 ③胃腸との連動⇒消化吸収力アップ、免疫力アップ

 食事をしっかりかんで食べると身体の機能が上がり、本来の能力を最大限に引き出せるようになります。夏の時期は特に意識したいポイントです。そして、食事の際は、食べたものがどのように身体に作用しているのかイメージがあると理想的です。簡易的な図ですが、以下のような連携がなされ、自分の身体がつくられていることを知っておいてほしいと思います。

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