ここまで、選手として指導者として陸上競技に関わってきた経験から、「伸びる人、伸びない人」の特徴をいくつかあげてみます。これは、陸上に限った話ではありません。
とは言っても、天才は何をやっても基本的には、伸びます。
どちらかと言うと、才能は劣る、凡人だが、本気で競技力を伸ばしたいと考えている人向けの話になるので、厳しめの内容になります。
1つ目は、
緻密であること
ようするに、丁寧な人は伸びる気がしています。
これは、いわゆる補強トレーニングやドリルといった練習を見ていると、よくわかります。
1つ1つの動作の意味を理解し、丁寧な動作を心がけているということです。
逆に、丁寧ではない、緻密ではない人は、考えていないです。動きが雑です。
そして、不思議なことですが、この緻密さは、日常生活にも表れています。
雑な人は、時間にルーズです。そして、身の周りの整理整頓ができず、挨拶・返事も不十分です。無断欠席をします。ルールを無視します。提出物の期限を守らないことも散見されます。
緻密な人になるには、これらの生活の基本を丁寧に。特に時間。
そして、日々、日誌を書き、ふりかえりを行いましょう。
自己対話をしなければ、気が付くことができません。
大事な大会の日に体調を崩しました。
なぜだろう?
どういう対策ができたのだろうか?
考えている人は、次回、改善行動をうちます。
雑な人は、考えないので、またやらかします。
2つ目は、
喉元過ぎても、熱さを忘れず
喉元過ぎれば熱さを忘れるという諺があります。苦しかったことや辛かったことも、時間が経てば忘れてしまうことのたとえです。
その逆なので、苦しかったことや辛かったことを、時間が経っても忘れないということです。
記録がイマイチだった。悔しい。。泣く。
ここまではいいです。
この後の行動が、明暗を分けます。
伸びない人は、この後、マックとか行っちゃいます。
大学生でいうと、インカレで結果が出ず、悔しい、、
と見せかけて、大会後、速攻で彼女と遊びにいきます。
まあ、誰に迷惑をかけているわけではないので別にいいのですが、天才ではない場合、高い目標とか掲げるのは、やめましょう。無理なので。
本当に悔しいのなら、何がダメだったのか本気で考え、次の日の朝、早くグラウンドに来て、少しは練習してください。
おすすめの方法があります。私は、才能がないので、高校生活3年間とても頑張ったのですが、関東大会7位で、0.01秒、インターハイに届きませんでした。
とても悔しかったので、7位の賞状を、大学の寮に持ち込み、ベッドの横に張りました。
寝る前と朝起きた時に、必ず、7位の賞状を見ていました。
あの時の悔しさを忘れないために。
3つ目は、
孤独になる覚悟がある
どんなこともそうですが、凡人が天才を凌駕することは、並大抵ではありません。
突き抜けた努力が必要です。
周りの仲間がそのような突き抜けた努力ができる人達ならいいのです。
そうでない場合は、意識の低い周りに合わせて行動していたら、到底無理です。
また、大学の時の話です。
大学生の夜は、非常に忙しいです。
麻雀にパチスロ、ボーリング、飲み会、、
治療にいくと言って、門限後にも、さっそうといなくなります。笑
才能のない私がもし、このような人達と共に行動していたらどうなっていたか、想像はたやすいです。
孤独と書きましたが、実際には、意識の高い人もいます。そういった人達と行動してください。
もし、いなければ、孤独も辞さない覚悟が必要です。
まとめです。
ようするに、陸上に対して、本当に真剣なの?
ということに尽きると思います。
漫画が原作で、映画化もした、「ひゃくえむ」をぜひ読んでほしいです。
好きなセリフを1つ。
「不安は対処すべきではない。人生は常に失う可能性に満ちている。そこに命の醍醐味がある。恐怖は不快ではない。安全は愉快ではない。不安とは君自身が君を試す時の感情だ。栄光を前に対価を差し出さなきゃならない時、ちっぽけな細胞の寄せ集め1人。人生なんてくれてやれ。」出典元:ひゃくえむ。 4巻 P56/講談社
人生くれてやれは、大げさかもしれませんが、自分でやると決めた期間くらいは、くれてやってもいいかもしれませんね。

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