どのような組織・チームが結果を出すのか。そして今後求められる組織の姿は何か。私も3年間という短い間ですが、考え、学んでいきました。今回はその中でも、高校サッカーを指導し、県立高校を全国優勝に導いた畑喜美夫先生のボトムアップ理論について書いていきます。
畑先生は、スポーツ推薦もない高校で、ボトムアップ理論という考え方を取り入れサッカー部を強豪チームに育て上げました。その指導法は、全体練習は週2回90分、メニューは選手が考える、選手同士のミーティングを重視、部員全員がリーダーとなり仕事をするなど子供たちが主体となるものでした。これまでのスポーツ指導と言えば、よくあるのがトップダウンと呼ばれる、監督・顧問が指示命令を出し、部員・生徒がそれに従うというものでした。もちろん一斉に指示をだす場面や未成熟な組織においては、トップダウンに進めていく必要があります。ただ組織・チーム力を真に引き出していくためには、指示・命令に従うだけでなく、選手が監督・顧問とともに考え、主体的に活動していくことを目指していくべきだと考えます。このような考えをボトムアップ理論としてまとめられています。
ボトムアップ型の指導は、とても根気のいる方法だと感じます。私も中学生を指導する際は、可能な限り、命令や考えの押し付けは控えているつもりでした。必要な知識の伝達は必要ですが、指導者としては、どうしても指示を出したくなります。ボトムアップ型の主体的なチームをつくるには、指導者の人間力や経験、指導力を長い年月をかけ向上させていかなくてはならないでしょう。
畑先生は、ボトムアップ理論が目指す大きな柱として、
みんなが主役・みんなで成長
人間力・人格形成がもっとも大切
とおっしゃられています。これは、結果・成果を上げ、これからの時代に求められる指導者・教育者に共通する考え方です。そしてもう1つ、
思考は現実化する
良い感情、良い気分で過ごせば、良い現実が訪れるということです。良い感情でいれば、良い感情の仲間が引き寄せられてきます。まずは、自分自身が人格を磨く。現実は自分の思考次第で良くも悪くもなります。
偉人の言葉を紹介します。
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